「That’sのカセットテープ、今でも手に入るの?」「昔使っていたThat’sテープ、音が良かったな…」そんな思いを抱えるカセットテープファンは多いはずです。太陽誘電が製造・販売していた「That’s」ブランドのカセットテープは、日本製の高品質と独自の音質設計で長年愛され続けました。本記事では、That’sカセットテープの歴史・ラインナップ・音質の秘密から、2026年現在の相場・入手方法・購入時の注意点まで徹底的に解説します。
That’sカセットテープは2015年に生産終了|現在は中古のみ入手可能

太陽誘電の「That’s」ブランドのカセットテープは、2015年にすべての生産を終了しました。
現在、新品としての購入は不可能であり、入手できるのは中古市場・デッドストック品(未開封在庫)のみとなっています。
それでも根強いファンが多く、ヤフオクやメルカリなどのフリマ・オークションサイトでは常時出品が見られる状況です。
生産終了はいつ?現在の入手方法は?
That’sカセットテープの生産終了は2015年です。
太陽誘電は2000年代に入りCD-R・DVD-Rなどの光学メディアへ事業の軸足を移しており、カセットテープ市場の縮小とともに順次ラインナップを絞り込み、最終的に全製品の生産を終了しました。
現在の主な入手方法は以下の通りです。
- ヤフオク:過去120日間で約211件の落札実績があり、平均落札価格は約7,789円(参考:Yahoo!オークション 落札相場)
- メルカリ:単品から複数本セットまで多数出品中(参考:メルカリ 太陽誘電カセットテープ)
- ハードオフなどのリサイクルショップ:実物を確認して購入可能(参考:オフモール 太陽誘電カセットテープ)
太陽誘電は今どうなっている?
太陽誘電株式会社は現在も存続しており、電子部品メーカーとして国内外で事業を展開しています。
カセットテープやCD-R・DVD-Rといった磁気・光学メディア事業からは完全撤退しましたが、積層セラミックコンデンサ(MLCC)やインダクタ(コイル)などの電子部品では世界トップクラスのシェアを誇っています。
スマートフォン・自動車・産業機器など幅広い分野に電子部品を供給しており、メディア事業は過去のものとなりましたが、企業としては依然として高い競争力を持つ優良メーカーです。
That’sブランドはメディア事業の縮小とともに姿を消しましたが、カセットテープ愛好家の間では「日本製高品質テープの代名詞」として今も語り継がれています。
太陽誘電「That’s」カセットテープとは?ブランドの歴史と製品哲学

That’sカセットテープは、電子部品メーカーとして高い技術力を持つ太陽誘電が、その精密製造技術を活かして生み出した高品質オーディオテープブランドです。
SONYやTDK、マクセルといった競合と肩を並べながら、「本物の音」を追求するコンセプトで多くのオーディオファンを魅了しました。

太陽誘電の創業からメディア事業参入まで
太陽誘電は1950年創業の電気機器製造会社です。
創業当初からコンデンサなどの電子部品製造を手がけ、精密加工・薄膜技術において高い技術水準を誇っていました。
その磁性体技術・精密製造技術をオーディオ記録媒体に応用するかたちで、1970年代にカセットテープ市場へ参入しました。
当初は技術的信頼性を前面に押し出したOEM供給なども行っていましたが、やがて自社ブランド「That’s」を立ち上げ、コンシューマー向けに高品質テープを直接展開するようになります。
参考動画:太陽誘電『That’s』玉置浩二(1987) – YouTube
That’sブランドの由来と「本物志向」のコンセプト
「That’s」というブランド名は、英語の感嘆表現「That’s it!(それだ!まさにそれ!)」に由来するとされています。
「本物の音を届ける」という製品哲学を一言で体現したネーミングです。
少し丸みを帯びたロゴデザインは親しみやすさと高級感を両立しており、当時の消費者から好評を得ました。
価格帯はSONYやTDKと比較してやや求めやすく設定されていた一方で、品質面では一切の妥協を排除するというポジショニングで、「コスパの良い高品質テープ」として幅広い層に支持されました。
特に高音質・低ノイズを徹底的に追求した設計はメタルテープやクロムテープといった高性能モデルでも遺憾なく発揮され、オーディオマニアからの評価も高いブランドとなりました。
なぜ2015年にメディア事業から撤退したのか
太陽誘電がメディア事業から撤退した背景には、デジタル化の急速な進展とメディア市場全体の縮小があります。
カセットテープの需要は1990年代後半からCDの普及とともに急落し、2000年代に入るとMP3プレーヤーやスマートフォンの台頭でさらに加速しました。
一方でCD-RやDVD-Rも中国・台湾メーカーとの価格競争が激化し、採算性が著しく低下しました。
太陽誘電は本業である電子部品(MLCC・インダクタなど)への集中投資を選択し、2015年にカセットテープを含むすべての磁気・光学メディアの生産を終了しました。
これはメーカーとしての合理的判断ではありましたが、多くの愛好家にとって「日本製高品質テープが市場から消えた」出来事として今も語り継がれています。
That’sカセットテープのラインナップと特徴

That’sカセットテープは、ノーマル(TypeⅠ)・ハイポジ(TypeⅡ)・メタル(TypeⅣ)の3ポジションにわたる幅広いラインナップを展開していました。
各グレードに複数のシリーズが用意されており、録音する音楽の種類や用途・予算に合わせた選択が可能でした。
ノーマルポジション(TypeⅠ):AE・CDing1など
ノーマルポジション(TypeⅠ)はアルミナ系酸化鉄(γ-Fe₂O₃)磁性体を使用した標準タイプで、AEシリーズ・CDing1などが代表的なモデルです。
AEは「Audio Excellent」の略とされ、日常的な録音・再生用途として広く普及した廉価モデルです。
CDing1はCDからの録音を意識した設計で、高域特性の改善と低ノイズ化を図ったモデルとして人気を集めました。
ノーマルポジションは現在の中古市場でも比較的流通量が多く、入手しやすいグレードです。

ハイポジション(TypeⅡ):CDing2・SUONOなど
ハイポジション(TypeⅡ)は二酸化クロム(CrO₂)や疑似クローム系磁性体を使用し、ノーマルより高い高域再生特性を持つ中級グレードです。
CDing2・SUONO(スォーノ)が代表的なシリーズで、特にSUONOはイタリア語で「音」を意味するネーミングが示すように、音質へのこだわりを前面に出した上位モデルです。
SUONOは1988年にグッドデザイン賞を受賞しており(参考:グッドデザイン賞 That’s SUONO)、そのスタイリッシュなパッケージデザインも高く評価されました。
ハイポジション対応のデッキを持つリスナーにとって、CDからのハイクオリティ録音に最適な選択肢でした。

メタルポジション(TypeⅣ):SUONO METAL・MRなど
メタルポジション(TypeⅣ)は純鉄系金属磁性体(Metal Particle)を使用したThat’sの最高峰グレードです。
SUONO METAL・MR・OW-4などが代表的なモデルで、特にOW-4は1991年頃に発売されたメタルポジションの上位機種として知られています。
メタルテープはダイナミックレンジが極めて広く、大音量の楽曲でも歪みなく録音できる性能を持っています。
太陽誘電は廉価版メタルテープの先駆けとも評されており、ハイポジ用の磁性体をメタルポジションに応用する独自技術でコストを抑えながら高性能を実現したモデルも展開していました。


なぜThat’sカセットテープは「音が良い」と言われたのか

That’sカセットテープが「音が良い」と高く評価されてきた理由は、機構設計・磁性体技術・品質管理の三位一体の優秀さにあります。
以下では、その具体的な技術的根拠を解説します。
高精度ハーフによる走行安定性
カセットテープの音質を左右する要素のひとつが、テープを収めるハーフ(プラスチックケース)の精度です。
ハーフの精度が低いとテープの走行が不安定になり、ワウ・フラッターと呼ばれる音程の揺れや、バイアスのばらつきによる音質劣化が生じます。
太陽誘電は電子部品製造で培った高精度金型・射出成形技術をハーフ製造に応用し、寸法精度の高いハーフを安定的に量産することに成功しました。
ハーフ内部のリールハブやガイドピンの精度も高く、テープの定速走行が安定して確保されることで、録音・再生時のクリアな音質が実現されていました。
独自配合の磁性体と広いダイナミックレンジ
That’sカセットテープのもう一つの強みは、独自配合の磁性体にあります。
磁性粒子の粒径・形状・分散具合を精密にコントロールすることで、高域特性と低ノイズ特性を両立させていました。
特にSUONOシリーズやメタルシリーズでは、広いダイナミックレンジ(静かな音から大きな音まで歪みなく記録できる幅)が設計上の重要目標として掲げられており、弱音部のノイズフロアを下げつつ、最大録音レベルを高く保つ設計が施されていました。
これにより、クラシック音楽やジャズなどダイナミックレンジの広い楽曲の録音でも、CDに近い繊細な表現力が発揮されると評されていました。
日本製・全数検査体制による品質管理
That’sカセットテープはすべて日本国内の工場で製造されており、製造工程における厳格な品質管理が実施されていました。
電子部品メーカーとしての品質管理文化が色濃く反映されており、全数検査(すべての製品に対する品質チェック)体制が整備されていたとされています。
出荷前の磁気特性測定・走行性能テストなどを経た製品だけが市場に流通するため、ロットによる音質のばらつきが少なく、安定した品質の高さが確保されていました。
この「日本製・全数検査」という事実が、当時のオーディオ誌や愛好家の間で高く評価され、That’sブランドへの絶大な信頼につながっていました。
That’sカセットテープの相場|グレード別・状態別の目安価格

生産終了から10年以上が経過した2026年現在、That’sカセットテープの価格はグレード・状態・希少性によって大きく異なります。
適正価格での購入判断のために、以下の相場情報を参考にしてください。
ノーマル・ハイポジ・メタル別の相場一覧
ヤフオクの落札相場データ(参考:Yahoo!オークション 太陽誘電カセットテープ落札相場)およびメルカリの出品情報(参考:メルカリ 太陽誘電カセットテープ)をもとにした目安価格は以下の通りです。
| グレード | 代表モデル | 単品(開封済)目安 | 単品(未開封)目安 |
|---|---|---|---|
| ノーマル(TypeⅠ) | AE、CDing1 | 200〜600円 | 500〜1,500円 |
| ハイポジ(TypeⅡ) | CDing2、SUONO | 500〜1,200円 | 1,000〜3,000円 |
| メタル(TypeⅣ) | SUONO METAL、MR、OW-4 | 1,000〜3,000円 | 2,000〜6,000円以上 |
複数本セットでの出品も多く、10本セットで10,000〜20,000円以上になるケースも珍しくありません。
未開封と開封済みで価格はどう変わる?
未開封品(シュリンクフィルム付き)はコレクター需要が高く、開封済み品の2〜5倍の価格がつくことも珍しくありません。
メルカリの出品例を見ると、未使用のSUONO 46が3,199円、開封済みのCD46が1,380円など(参考:メルカリ出品状況)、同グレードでも状態による価格差が明確に見られます。
実用目的(実際に録音・再生に使う)であれば開封済み品でも十分ですが、コレクション目的や資産価値を重視するなら未開封品を選ぶことをおすすめします。
ただし未開封品でも、保管状態によってテープ自体が劣化していることがあるため、購入後は状態確認が必要です。
希少品・限定パッケージの価値
特定の年代・モデル・パッケージデザインの希少品は、通常品の数倍〜十数倍の価格で取引されることがあります。
たとえばデッドストックの10本セット箱入り品(CD-IS-54N)はヤフオク出品で13,000円以上の値がつく事例も確認されています(参考:Yahoo!オークション That’s カセットテープ)。
グッドデザイン賞を受賞したSUONOの初期パッケージや、芸能人タイアップ時代(工藤静香・安全地帯)の特別パッケージなども高値がつきやすい希少品です。
OW-4 60(メタルポジション・60分)のような生産期間が短い上位モデルは特に希少性が高く、入手できる機会があれば積極的に確保する価値があります。
That’sカセットテープの入手方法と購入先

That’sカセットテープを手に入れるには、複数の購入ルートを並行して探すことが重要です。
各購入先にはメリット・デメリットがあるため、目的に応じて使い分けましょう。
ヤフオク・メルカリ:流通量は多いが状態にばらつき
ヤフオクとメルカリはThat’sカセットテープの流通量が最も多いプラットフォームです。
ヤフオクでは過去120日間で約211件の落札実績があり、常時豊富な出品が見られます(参考:Yahoo!オークション落札相場)。
メルカリでも単品から複数本セットまで幅広く出品されており、価格帯の選択肢が豊富です(参考:メルカリ 太陽誘電カセットテープ)。
ただし個人間取引のため、テープの保管状態・劣化具合は出品者によってばらつきがあります。
写真や説明文だけでは実際の状態を完全には判断できないため、出品者への事前質問・状態確認を必ず行いましょう。
ハードオフなどリサイクルショップ:実物確認が可能
ハードオフをはじめとするリサイクルショップでは、実物を直接手に取って状態を確認できるのが最大のメリットです。
オフモールのオンラインショップでも太陽誘電のカセットテープが出品されることがあります(参考:オフモール 太陽誘電カセットテープ)。
店頭では価格交渉が難しいケースが多いものの、ほぼ定価売りのフリマサイトと異なり、適正な中古価格でリーズナブルに入手できることもあります。
複数店舗を巡ることで、思わぬ掘り出し物に出会えることもあり、足を使った店頭巡りもThat’s探しの醍醐味のひとつです。
専門店・海外サイト:レア品狙いならこちら
希少モデルや限定パッケージを狙うなら、オーディオ専門店や海外のカセットテープ専門サイトも選択肢に入れましょう。
国内では東京・大阪の一部オーディオ専門店やレコードショップがカセットテープを扱っており、キュレーションされた状態良好品に出会えることがあります。
海外では日本製テープの評価が高く、eBayなどのグローバルプラットフォームでも太陽誘電That’sの出品が見られます。
ただし海外からの購入は送料・関税・真贋確認などのリスクがあるため、信頼できる出品者を慎重に選ぶことが必要です。
購入前に必ず確認すべき5つのチェックポイント

That’sカセットテープを中古で購入する際は、以下の5つのポイントを必ず確認することで後悔のない買い物ができます。
シュリンク(外装フィルム)の状態
未開封品の価値の大部分を支えるのがシュリンク(外装ラップフィルム)の有無・状態です。
シュリンクが完全に残っている「完全未開封品」はプレミア価格がつくことがあります。
一方で、シュリンクが破れていたり剥がされている場合は「開封品」扱いとなり価格が下がります。
ただし、シュリンクが残っていても内部のテープが劣化していることがあるため、コレクション目的なのか実用目的なのかによって重視度は変わります。
パッケージの日焼け・色褪せ
長期保管品はパッケージが日焼けして黄変・色褪せしていることがあります。
美品かどうかの判断基準として、パッケージの印刷色が鮮明に残っているか、シールや帯が付属しているかを確認しましょう。
コレクション用途では特にパッケージの美観が価値に直結するため、出品写真をよく確認し、不明点は出品者に問い合わせることをおすすめします。
実用目的であれば多少の日焼けは許容範囲ですが、パッケージの劣化がひどい場合はテープ本体の保管環境も悪かった可能性を疑いましょう。
製造年月・ロット番号の確認方法
カセットテープには製造年月やロット番号がパッケージやテープリーダーに刻印・印字されていることがあります。
製造年が古い(1980年代以前)ほど磁性体の経年劣化リスクが高いため、特に実用目的の場合は製造年の確認が重要です。
1990年代以降製造の品は比較的状態が安定していることが多いですが、保管環境(高温多湿・直射日光)によっては同年代でも劣化が進んでいることがあります。
出品者に製造年月の確認を求めるか、パッケージ写真から読み取れる情報を最大限活用しましょう。
出品者の評価と取引履歴
個人間取引では、出品者の評価スコアと取引履歴が信頼性の重要な指標となります。
評価が高く(98%以上の高評価率が目安)、カセットテープや電子機器の取引実績が多い出品者は信頼できる場合が多いです。
ネガティブな評価のコメントには「説明と異なる状態だった」「梱包が粗雑だった」などの記述がないか確認しましょう。
新規出品者や評価数の少ない出品者からの高額購入は慎重に検討することをおすすめします。
偽物・リパック品の見分け方
That’sカセットテープには明確な偽物(コピー品)は少ないとされていますが、リパック品(別のテープをThat’sのケースに入れ替えたもの)には注意が必要です。
リパック品の見分け方としては、ハーフとスリップシートのブランド表記が一致しているか、テープのリーダー部の色・質感がオリジナルと合致しているかを確認することが有効です。
また、価格があまりにも相場より安い場合は状態・真贋を疑いましょう。
信頼できる情報源や実物画像と照らし合わせて購入判断を行うことが大切です。
手元のThat’sカセットテープを使うときの注意点

長期保管されていたThat’sカセットテープを実際に使用する前には、適切な事前チェックと環境整備が必要です。
劣化したテープをデッキに掛けるとデッキ自体を傷める可能性があるため、以下の手順を参考にしてください。
長期保管テープの再生前チェック手順
- 外観チェック:テープがリール内でたるんでいないか確認する。たるみがあれば鉛筆などを使って手動で巻き取る。
- リーダーテープの確認:透明または白いリーダーテープが正常に繋がっているか確認する。切断・断裂があれば再生不可。
- カビ・異臭チェック:ケースを開け、カビの白い斑点や異臭がないか確認する。カビがある場合は再生を中止しデッキへの使用を避ける。
- 試し再生:最初は安価なカセットデッキで少量だけ再生し、走行異常・ヘッドへの汚れ付着がないか確認する。
- ヘッドクリーニング:再生後は必ずデッキのヘッドをクリーニングテープまたはイソプロピルアルコールで清掃する。
適切な保存環境と保管方法
カセットテープの寿命を延ばすためには、保管環境の管理が極めて重要です。
- 温度:10〜25℃の安定した温度環境が理想。高温(40℃以上)はバインダー劣化を加速する。
- 湿度:相対湿度40〜60%が推奨。高湿度はカビの原因となり、低湿度は磁性体の脱落を促す。
- 直射日光を避ける:紫外線はパッケージと磁性体を劣化させる。遮光された収納場所を選ぶ。
- 縦置き保管:テープは縦置き(リール軸が水平)で保管するとテープへの負荷が均一になる。
- 磁気製品から離す:スピーカー・モーターなどの強い磁界を発する機器の近くに置かない。
長期保管する場合は密閉できるポリ袋に乾燥剤とともに入れ、冷暗所に保管するのが最善策です。
That’sが手に入らないときの代替品|現行カセットテープとの比較

That’sカセットテープが入手できない場合や、実用目的で現行品を使いたい場合は、現在も入手可能なカセットテープブランドが代替品として選択肢となります。
マクセル・ナガオカなど国内ブランド
マクセル(maxell)は現在も国内でカセットテープを販売している数少ない国内ブランドのひとつです。
ノーマルポジションを中心に展開しており、録音用途として十分な品質を持っています。
ナガオカ(NAGAOKA)も国内でカセットテープを販売しており、入門〜中級ユーザー向けの製品を提供しています。
国内ブランドは入手しやすく、品質保証面でも安心感があります。ただし、That’sのような上位グレード(ハイポジ・メタル)に相当する製品は現在ほとんど存在しないのが現状です。
海外ブランド(ATR・Recording The Mastersなど)
高品質を求めるなら、海外の専門メーカーも選択肢に入ります。
ATR Magnetics(米国)はオープンリールテープ・カセットテープを製造する老舗で、プロ・ハイエンドアマチュア向けの高品質テープを展開しています。
Recording The Masters(RTM、旧RMGI・旧BASF系、欧州)はオープンリールテープで高い評価を持ち、スタジオ録音でも使用される本格派のブランドです。
これらの海外ブランドは国内での流通が限られているため、専門輸入店や海外通販を通じて入手する必要があります。
実用目的とコレクション目的での選び方
実用目的(録音・再生に使う)ならば、現行品のマクセルやナガオカで十分です。
高品質録音にこだわるならATRやRTMの海外製品も検討できますが、コストが高くなります。
コレクション目的ならば、That’sオリジナル品の未開封品・美品を状態重視で選ぶことを優先しましょう。
代替品は「実際に使えるテープが欲しい」という需要には応えられますが、That’s独自のデザイン・音質特性・歴史的価値は代替できません。
両方の目的を持つ場合は、コレクション用にThat’s未開封品を確保しつつ、実用録音には現行品を使うという二刀流の運用もおすすめです。
太陽誘電That’sカセットテープに関するよくある質問
That’sカセットテープは今も買えますか?
Q. That’sカセットテープは今も買えますか?
A: 新品での購入は不可能です。2015年に生産終了しているため、現在はヤフオク・メルカリ・ハードオフなどの中古市場でのみ入手できます。未開封のデッドストック品も流通していますが、年々希少性が高まっています。
That’sとTDK・maxellの違いは?
Q. That’sとTDK・maxellの違いは何ですか?
A: 三者ともに日本製の高品質カセットテープブランドですが、製造技術と設計思想に違いがあります。TDKは広いラインナップと安定した品質で知られ、maxellはフラットな周波数特性が評価されていました。That’sは太陽誘電の電子部品製造技術を活かした高精度ハーフと独自磁性体が特徴で、特に高域特性とダイナミックレンジの広さで差別化していました。どれが絶対的に優れているというわけではなく、シリーズ・グレードによる違いが大きいです。
That’sカセットテープの買取はどこでできる?
Q. That’sカセットテープを売りたいのですが、買取はどこでできますか?
A: 主な買取先は以下の通りです。①ヤフオク・メルカリなどの個人間取引プラットフォーム(最高値がつきやすい)、②ハードオフなどのリサイクルショップ(手軽だが買取価格は低め)、③オーディオ専門のネット買取サービス。希少品・未開封品は個人間取引で売る方が高値になる傾向があります。
まとめ|That’sカセットテープは日本製高品質の象徴として今も愛される
太陽誘電「That’s」カセットテープは、日本の電子部品製造技術の粋を集めたオーディオメディアとして、1970年代から2015年の生産終了まで長きにわたって愛用されてきました。
本記事のポイントを以下にまとめます。
- 生産終了は2015年:現在は中古・デッドストック品のみ入手可能。ヤフオク・メルカリ・ハードオフが主な購入先。
- ラインナップはノーマル・ハイポジ・メタルの3グレード:SUONO・CDing・AEなど各グレードに個性的なシリーズが存在。
- 音質評価の根拠は高精度ハーフ・独自磁性体・全数検査体制:日本製品としての品質の高さが今も評価される理由。
- 相場はグレード・状態によって大きく異なる:未開封品はプレミア価格。メタル上位モデルは特に希少価値が高い。
- 購入前は5つのチェックポイントを必ず確認:シュリンク状態・日焼け・製造年・出品者評価・リパック品の有無。
That’sカセットテープは単なる録音メディアを超え、昭和〜平成のオーディオ文化の象徴として今も多くのファンに愛されています。
中古市場での流通は今後さらに減少することが予想されるため、入手を検討しているなら早めに動くことをおすすめします。
過去のCMを振り返りたい方は、こちらの動画もぜひご覧ください。
https://www.youtube.com/watch?v=fvWV-Fl6VkA

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