カセットテープを買おうとしたとき、「どのメーカーのものを選べばいいの?」「TDKやソニーはもう売っていないの?」と疑問を抱く方は少なくありません。かつて隆盛を誇ったカセットテープ市場は大きく変化し、現在も入手できるメーカーは限られています。この記事では、2026年現在も購入可能なカセットテープメーカー5社を徹底比較し、音質・価格・入手しやすさをわかりやすく解説します。用途別のおすすめ選びから基礎知識まで網羅しているので、ぜひ最後までご覧ください。
【結論】今買えるカセットテープメーカー5社と特徴を比較

2026年現在、新品のカセットテープを入手できるメーカーは世界的に見ても非常に限られています。
かつての黄金期には国内だけでもソニー・TDK・マクセル・デノン・富士フイルムなど多数のメーカーが競い合っていましたが、2000年代以降に各社が相次いで撤退・縮小し、現在は5社前後にまで絞られました。
結論から言えば、今すぐ買えるメーカーは「マクセル(maxell)」「ナガオカ(NAGAOKA)」「ATR Magnetics」「RTM(Recording The Masters)」、そして磁気研究所(HIDISC)系の廉価品の5系統です。
それぞれ音質の方向性・価格帯・入手しやすさが異なるため、自分の用途に合ったメーカーを選ぶことが重要です。
現行カセットテープメーカー一覧
2026年現在、新品で購入できるカセットテープメーカーをまとめると以下のとおりです。
- マクセル(maxell):日本国内唯一の量産メーカー。UR・URシリーズを中心に量販店・通販で広く流通。
- ナガオカ(NAGAOKA):オーディオ愛好家向けに特化した国産ブランド。高品質テープを少量ずつ展開。
- ATR Magnetics:アメリカ発のプロ・愛好家向けメーカー。Master Tapeシリーズなど高品位品を製造。
- RTM(Recording The Masters):フランスのMULANN社が展開するプロ仕様ブランド。FOXシリーズなどが知られる。
- 磁気研究所(HIDISC)系廉価品:国内流通する低価格帯テープ。百均や通販で手軽に入手可能。
なお、かつて市場をリードしたTDK・ソニー・デノンなどは現在カセットテープの製造・販売から撤退しており、新品では入手できません。
国内メーカー:マクセル・ナガオカ
マクセル(maxell)は、日本国内で現在もカセットテープを量産・販売している唯一の大手メーカーです。
代表製品の「UR」シリーズはノーマルポジション(TypeⅠ)で、家電量販店・ドラッグストア・オンライン通販など幅広いルートで購入できます。1本あたりの価格も比較的リーズナブルで、初心者や語学学習用途に最適です。
ナガオカ(NAGAOKA)は、レコード針メーカーとして知られる株式会社ナガオカ(Nagaoka Co., Ltd.)が展開するオーディオ向けブランドです。
カセットテープ事業においては音質重視のラインナップを揃えており、国産へのこだわりを持つオーディオファンから支持されています。ただし流通量が多くなく、専門店やオンライン通販での取り扱いが中心となります。

海外メーカー:ATR Magnetics・RTM・その他
ATR Magneticsはアメリカに拠点を置くオーディオテープ専業メーカーで、プロのスタジオ向けから高音質志向のホームユーザーまでをターゲットにしています。
「Master Tape」シリーズは磁性体の品質が高く、ダイナミックレンジの広さが評価されています。日本への直接輸入が必要なことが多く、入手ハードルはやや高め。
RTM(Recording The Masters)はフランスのMULANN社が製造するプロ仕様ブランドです。
カセットテープ規格では「FOX」シリーズが知られており、バイアス特性の安定性やヒス(ノイズ)の少なさに定評があります。日本国内では取扱店が限られるため、専門ショップや海外通販の活用が必要です。
RTM(FOX)の実際の使用感については、以下の動画が参考になります。
カセットテープメーカー比較表【6つの評価軸で徹底分析】

各メーカーを選ぶ際には、音質・価格・入手しやすさ・ラインナップ・対応テープタイプなど複数の観点から比較することが重要です。
以下では6つの評価軸に沿って、現行メーカーを横断的に分析します。
| メーカー | 音質傾向 | 価格帯 | 入手しやすさ | ラインナップ | テープタイプ |
|---|---|---|---|---|---|
| マクセル | クリア系・標準的 | 低〜中(100〜300円/本) | ◎ 量販店で入手可 | 中(数種) | ノーマル中心 |
| ナガオカ | 暖かみ系・バランス重視 | 中〜高(300〜600円/本) | ○ 専門店・通販 | 少〜中 | ノーマル・ハイポジ |
| ATR Magnetics | クリア系・ワイドレンジ | 高(500〜1000円/本超) | △ 海外通販中心 | 少 | ノーマル・ハイポジ |
| RTM(FOX) | クリア系・低ノイズ | 高(600円/本超) | △ 専門店・海外通販 | 少 | ノーマル |
| 磁気研究所(HIDISC) | 標準的・実用重視 | 最安(50〜150円/本) | ◎ 通販・百均 | 少 | ノーマル |
音質傾向の比較(暖かみ系vsクリア系)
カセットテープの音質は、大きく「暖かみ系(ウォーム系)」と「クリア系(フラット系)」の2方向に分類できます。
暖かみ系は中低域に豊かさがあり、ビンテージ感や柔らかいサウンドが特徴です。ナガオカのテープがこの方向性に近く、アナログらしさを楽しみたいユーザーに向いています。
クリア系は高域の伸びとワイドレンジが特徴で、現代的な録音再生に適しています。マクセル・ATR Magnetics・RTMがこの傾向を持ちます。特にATR MagneticsとRTMはプロ仕様の均質な磁性体を使用しており、ヒスノイズが少なくダイナミックレンジが広い点が強みです。
音質傾向は使用するカセットデッキのイコライザー設定やバイアス調整によっても大きく変わるため、自分のデッキとの相性を確認することも重要です。
音質の違いをより深く理解したい方は、以下の比較動画も参考にしてください。
価格帯・コスパ比較(1本あたりの実売価格)
1本あたりの実売価格を比較すると、メーカー間で大きな差があります。
磁気研究所(HIDISC)が最安で、50〜150円前後で購入できます。語学学習や録音練習など消耗品として使う場合に最もコスパが高い選択肢です。
マクセルURは100〜300円前後が実売相場で、品質と価格のバランスが良く、一般ユーザーにとって最も手に取りやすいメーカーと言えます。
ナガオカは300〜600円程度、ATR Magnetics・RTMは500円〜1000円超と、音質にこだわるほど価格は上がります。これらは1本あたりの録音クオリティへの投資として考えると、長時間・高品質な音楽録音用途では費用対効果が高まります。
コスパ重視なら磁気研究所→マクセル、音質重視ならナガオカ→ATR/RTMの順で検討するのがおすすめです。
入手しやすさ比較(店舗・EC・専門店)
入手しやすさの面では、メーカーによって大きな差があります。
マクセルは量販店(ヨドバシカメラ・ビックカメラなど)・ドラッグストア・ホームセンター・Amazon・楽天市場など、あらゆるチャネルで入手可能です。現行5社の中で断トツの流通量を誇ります。
磁気研究所(HIDISC)系も通販サイトや一部の百均・ディスカウントショップで取り扱われており、入手ハードルは低めです。
ナガオカはオーディオ専門店や一部の通販サイト(Amazon・楽天)での取り扱いが中心で、一般の量販店には並びにくい傾向があります。
ATR MagneticsとRTMは日本国内の取扱店が非常に限られており、海外通販(eBayなど)または国内の輸入専門店を利用する必要があります。入手ハードルは5社中最も高く、送料を含めた総コストも考慮が必要です。
ラインナップ数と選択肢の比較
製品バリエーションの豊富さは、用途の幅広さに直結します。
マクセルはURを中心にC-10・C-30・C-46・C-60・C-90・C-120など録音時間の異なる複数のラインナップを展開しており、選択の幅が最も広いメーカーです。
ナガオカはノーマルポジションとハイポジションの両タイプを扱い、オーディオ志向ユーザー向けの製品を少数精鋭で揃えています。
ATR MagneticsとRTMは取り扱い品番が少ない反面、各製品のクオリティは均質で安定しています。特定の録音時間や磁気特性にこだわるプロユーザー向けです。
磁気研究所はノーマルポジションの短時間〜中時間テープが中心で、実用用途に特化したシンプルなラインナップです。
対応テープタイプ(ノーマル・ハイポジ)
カセットテープには録音特性の異なる複数のタイプが存在しますが、現在新品で入手できるのは主にTypeⅠ(ノーマルポジション)とTypeⅡ(ハイポジション)の2種類です。
ノーマルポジション対応製品は全メーカーが提供しています。ハイポジションについてはナガオカとATR Magneticsが対応品を展開しています。
TypeⅢ(フェリクローム)とTypeⅣ(メタル)は現在いずれのメーカーも新品製造を行っておらず、入手は中古・デッドストックのみとなります。メタルテープについては後述のFAQセクションでも詳しく解説します。
【用途別】おすすめカセットテープメーカーの選び方

カセットテープを選ぶ際は、使用目的を明確にすることが最重要です。
日常的な録音・再生から高音質な音楽録音、コレクション目的まで、用途によって最適なメーカーは異なります。以下では4つの用途別に最適なメーカーを解説します。
日常使い・語学学習におすすめのメーカー
日常的な録音や語学学習用途には、マクセル(maxell)URシリーズが最もおすすめです。
理由は3点あります。第一に、全国の量販店・通販で容易に入手できること。第二に、1本あたり100〜300円程度と価格が手ごろで消耗品として使いやすいこと。第三に、音質が標準的で癖が少なく、ラジカセや一般的なカセットデッキでも安定して使用できることです。
語学学習では録音を繰り返し行うため、テープの消耗が早くなります。コストを抑えられるマクセルや磁気研究所系の廉価品がコスパ面で優れています。
録音時間はC-60(60分)またはC-90(90分)が実用的で、C-120(120分)は長時間録音が可能ですがテープが薄くなりやすいため、長期保存目的には向きません。
音楽録音・高音質用途におすすめのメーカー
音楽録音や高音質録音にこだわる場合は、ナガオカ・ATR Magnetics・RTMの3択が候補に上がります。
国産にこだわりつつ高音質を求めるなら、ナガオカのハイポジションテープが第一候補です。磁性体の品質が高く、カセットデッキのバイアス調整を適切に行うことで広いダイナミックレンジと低ノイズの録音が実現します。
海外製の最高音質を求めるなら、ATR MagneticsのMaster Tapeシリーズまたは RTMのFOXシリーズが最良の選択です。特にプロ水準のカセットデッキを所有しているユーザーには、これらのテープのポテンシャルを最大限に引き出せる環境が整っています。
高音質テープを使う際はデッキ側のキャリブレーション(バイアス・感度調整)を行うことで、テープのポテンシャルをフルに発揮できます。
コレクション・インテリア用途におすすめ
カセットテープをインテリアやコレクションとして楽しみたい場合は、パッケージデザインの個性も重要な選択基準になります。
RTM(FOX)はフランス製らしいスタイリッシュなパッケージデザインが特徴で、コレクターからの人気も高い製品です。限定品や特別仕様版が登場することもあり、所有欲を満たせるアイテムとして注目されています。
また、ビンテージのTDK・ソニー・マクセルなどの旧製品を中古市場やオークションサイトで探すのも、コレクション目的では魅力的な選択肢です。未開封のデッドストック品は希少価値が高く、インテリアとしての存在感も抜群です。

予算重視・とにかく安く済ませたい場合
予算を最優先したい場合は、磁気研究所(HIDISC)系の廉価テープが最安の選択肢です。
Amazonや楽天では10本セット・20本セットなどまとめ買いパックが販売されており、1本あたり50〜100円台で購入できる場合があります。音質は標準的ですが、実用的な録音・再生には十分なレベルを確保しています。
次点はマクセルURのまとめ買いパックで、10本セット購入時の1本単価は150〜200円程度まで下がります。廉価品より音質が安定しており、コスパと品質のバランスが取れた選択肢です。
磁気研究所テープの実力については、以下の検証動画が参考になります。
カセットテープメーカー別の特徴と代表製品

各メーカーの詳細な特徴と、現在入手可能な代表的な製品を解説します。
マクセル(maxell):国内唯一の量産メーカー
マクセル(maxell)は、日立マクセルを前身とし、磁気テープ分野では長年の実績を持つ日本を代表するメーカーです。
2026年現在も国内で唯一カセットテープを量産・販売し続けているメーカーとして、国内市場では圧倒的なシェアを誇ります。
代表製品「UR」シリーズはTypeⅠ(ノーマルポジション)で、録音時間はC-10からC-120まで幅広くラインナップされています。特にC-46・C-60・C-90が定番として広く流通しています。
音質はフラットでクセが少なく、どのデッキでも安定した録音再生が可能です。価格は100〜300円/本前後で、コストと品質のバランスが最も取れているメーカーと言えます。
新モデルURと旧型URの違いについては、以下の動画が詳しく解説しています。
ナガオカ(NAGAOKA):オーディオファン向けブランド
ナガオカ(NAGAOKA)はレコード針・カートリッジメーカーとして世界的に知られるナガオカ商事が展開するオーディオブランドです。
カセットテープでは音質重視のラインナップを少数展開しており、国産へのこだわりとアナログオーディオへの本気度が製品に表れています。
ノーマルポジションとハイポジションの両タイプを取り扱っており、特にハイポジテープは高音域の伸びと低ノイズが特徴です。オーディオ愛好家が高品位カセットデッキと組み合わせて使用するシーンで高い評価を得ています。
入手は主にオーディオ専門店・Amazon・楽天などの通販が中心となります。1本300〜600円前後が相場です。
ATR Magnetics:米国発の高音質テープ
ATR Magneticsはアメリカ・インディアナ州に拠点を置くオーディオテープ専業メーカーで、スタジオ向けのオープンリールテープでも知られる高品質メーカーです。
カセットテープでは「Master Tape」シリーズが代表製品で、磁性体の均質性が高くバイアス特性が安定しています。ダイナミックレンジの広さと高域の伸びはプロ水準であり、音楽録音に真剣に取り組むオーディオファンから支持されています。
日本への入手方法は主に海外通販(公式サイト・eBayなど)または国内の輸入代理店経由となります。1本あたりの価格は500〜1000円を超えることも多く、高価格帯テープに分類されます。
RTM(Recording The Masters):仏製プロ仕様
RTM(Recording The Masters)はフランスのMULANN社が展開するプロ仕様の磁気テープブランドで、オープンリールテープで世界的な評価を確立したメーカーです。
カセットテープ規格では「FOX」シリーズが知られており、ヒス(バックグラウンドノイズ)が極めて少なく、磁性体の塗布が均一であることが特徴です。
日本国内では取扱店が非常に限られており、東京の一部専門店や海外通販での購入が現実的な入手手段となります。1本あたり600円〜と高価格帯ですが、プロ水準の品質を求めるユーザーには投資価値のある製品です。
その他の選択肢(廉価品・ヴィンテージ品)
廉価品については、磁気研究所(HIDISC)が国内流通する代表的な存在です。
百均(一部の100円ショップ)やAmazon・楽天の低価格セット品として流通しており、1本50〜150円台で購入できます。録音品質は最上位品に劣りますが、テスト用・練習用・大量消費用途には十分な実用性があります。
ヴィンテージ品については、TDK・ソニー・デノンなどの旧製品がフリマアプリ(メルカリ)・ヤフオク・中古オーディオショップなどで流通しています。
特にTDKのSA・MA、ソニーのMetal-ESなどは今でもオーディオファンの間で高い評価を受けており、未開封のデッドストック品は希少価値から高値が付くこともあります。ただし経年劣化(磁性体の剥離・テープの伸び・ハーフの変形など)リスクがあることを理解した上で購入を検討してください。

カセットテープ選びの基礎知識

メーカー比較の前に、カセットテープの基本的な仕様を理解しておくことで、より適切な製品選びができます。
テープタイプ(TypeⅠ〜Ⅳ)の違いと現状
カセットテープにはJIS規格で定められた4つのタイプが存在します。
TypeⅠ(ノーマルポジション)は酸化鉄系の磁性体を使用した最も一般的なタイプです。バイアス周波数は標準で、現在新品で入手できる製品の大部分がこのタイプです。中低域の暖かみのある音質が特徴で、ロック・ポップスなどの録音に向いています。
TypeⅡ(ハイポジション/クロムポジション)は二酸化クロムや高コバルト系磁性体を使用し、高域特性に優れたタイプです。デッキ側でTypeⅡ用バイアス・EQ設定が必要ですが、音の透明感・高域の伸びはTypeⅠを大きく上回ります。ナガオカとATR Magneticsが現行で提供しています。
TypeⅢ(フェリクローム)はTypeⅠとTypeⅡの磁性体を二層に塗布した特殊タイプで、1970〜80年代に一部メーカーが製造しましたが、現在は生産終了品のみとなっています。
TypeⅣ(メタルポジション)は純鉄や金属合金磁性体を使用した最高グレードのテープです。1978年に3M(スリーエム)が世界初のメタルテープを発売し、1979年以降各社が参入しましたが、現在は全メーカーが製造を終了しています。
録音時間(分数)の選び方
カセットテープの録音時間は製品名の「C-○○」の数字で表されており、両面合計の録音可能時間を示します。
- C-10(片面5分):メッセージ録音やメモ用途。非常に短いため用途は限定的。
- C-30(片面15分):短い録音に適した長さ。
- C-46(片面23分):アルバム1枚分(A面・B面)の録音に適したサイズ。
- C-60(片面30分):最もバランスの良い定番サイズ。テープも適度な厚みで耐久性が高い。
- C-90(片面45分):長時間録音に向く実用的なサイズ。
- C-120(片面60分):最長クラスだがテープが薄く、絡まりや伸びのリスクが増加。
録音品質・耐久性重視ならC-60が最もおすすめです。C-120は長時間録音が魅力ですが、テープが薄くなる分トラブルが起きやすくなる点に注意が必要です。
保管方法とメンテナンスの基本
カセットテープは適切に保管することで、音質の劣化を最小限に抑えることができます。
保管環境:直射日光・高温多湿を避け、温度15〜25℃・湿度40〜60%の環境が理想です。磁気を帯びたものの近く(スピーカー・モーター類)には置かないようにしましょう。
保管姿勢:テープは縦置き(リールの回転軸が水平になる向き)が基本です。横置きにするとテープに偏った重力がかかり、巻きムラや変形の原因になります。
長期保管前:使用後はテープをきちんと巻き戻してからケースに収めましょう。再生途中での放置はテープの伸びの原因になります。
デッキのメンテナンス:再生・録音を行うデッキのヘッド・ピンチローラー・キャプスタンの定期的なクリーニングも、テープとデッキ双方の寿命延長に重要です。
カセットテープが買える場所まとめ

現行のカセットテープは以前と比べて入手できる場所が限られてきましたが、オンライン・実店舗ともにいくつかの選択肢が残っています。
オンライン通販(Amazon・楽天・専門店)
Amazon・楽天市場は現行カセットテープを最も手軽に購入できるチャネルです。
マクセルURは両サービスで幅広くラインナップされており、まとめ買いセットも充実しています。磁気研究所系廉価品や海外メーカー製テープも一部取り扱いがあり、国内から比較的スムーズに購入できます。
専門店(オーディオショップのオンラインストア)では、ナガオカや一部の海外メーカー製テープの取り扱いが充実している場合があります。
ATR MagneticsやRTMを国内で購入したい場合は、アナログオーディオ専門の輸入販売店を探すか、海外公式サイト・eBayを利用する方法が現実的です。
実店舗(家電量販店・中古ショップ)
家電量販店(ヨドバシカメラ・ビックカメラ・ヤマダデンキなど)では、マクセルURを中心とした現行品が引き続き販売されています。
店舗によって在庫の幅が異なりますが、大型店舗ではC-60・C-90を中心に複数の録音時間帯の製品が置かれていることが多いです。
中古ショップ・ハードオフ・フリマアプリでは、TDK・ソニー・デノンなどの旧メーカー製テープが入手できる場合があります。
中古テープ購入時は、ケースの状態・テープの巻き状態・カビの有無・保管環境を必ず確認することが重要です。購入前に実物を確認できる実店舗での購入が安心です。
ドラッグストア・ホームセンターでもマクセルURが少量取り扱われていることがあり、急な購入ニーズにも対応できる場合があります。
カセットテープメーカーに関するよくある質問

TDKやソニーのカセットテープはもう買えない?
Q. TDKやソニーのカセットテープは現在でも新品で購入できますか?
A: 残念ながら、TDKとソニーはいずれもカセットテープの製造・販売から撤退しており、新品での購入はできません。TDKは2007年にカセットテープを含む記録メディア販売事業をイメーション社に譲渡し、その後事業は縮小・終了しました。ソニーも2010年代に国内向けカセットテープの製造を終了しています。現在は中古市場やオークションサイトでデッドストック品を探すことになります。入手できても経年劣化が進んでいる可能性があるため、状態の確認が重要です。
メタルテープ(TypeⅣ)は今でも手に入る?
Q. メタルポジション(TypeⅣ)のカセットテープは今も入手可能ですか?
A: 新品のメタルテープは現在どのメーカーも製造しておらず、新品での入手は不可能です。TDKのMA-EXが最後の量産メタルテープのひとつとして知られていましたが、これも生産終了となっています。中古市場・ヤフオク・フリマアプリで未開封デッドストック品が入手できることはありますが、希少性から高値が付くことも多く、経年劣化リスクも考慮する必要があります。メタルテープの性能を求める場合は、TypeⅡ(ハイポジ)の高品質品で代替するか、デジタル録音機器との併用を検討してください。
最後のメタルテープ(TDK MA-EX)の検証については、以下の動画が参考になります。
カセットデッキとテープ、どちらを先に買うべき?
Q. カセットテープを楽しみたいのですが、デッキとテープはどちらを先に買うべきですか?
A: 基本的にはカセットデッキを先に購入・整備することをおすすめします。理由は、デッキのグレードや状態によってテープの最適な種類(TypeⅠかTypeⅡか)やバイアス設定が変わるためです。デッキが決まってから、そのデッキに最適化したテープを選ぶ方が、音質面で有利です。また、中古デッキの場合はヘッドの磨耗・ピンチローラーの硬化などがないかを確認・整備してからテープを使用することで、テープの無駄遣いを防げます。
録音済みミュージックテープは売ってる?
Q. アーティストの音楽が録音済みで販売されているミュージックカセットテープは今でも買えますか?
A: はい、一部のアーティストやレーベルでは現在もミュージックテープを新品で販売しています。特に欧米のインディーズアーティストやリバイバルを意識したリリースでカセット版が登場するケースが増えており、タワーレコード・HMVのオンラインショップ、または各アーティストの公式ストアで購入できることがあります。国内アーティストでも限定盤としてカセットテープをリリースする事例が増えてきています。また、中古市場では80〜90年代のミュージックテープが豊富に流通しており、ハードオフ・ブックオフ・レコードショップなどで入手できます。
まとめ:自分に合ったカセットテープメーカーを選ぼう

この記事では、2026年現在も入手できるカセットテープメーカー5社を音質・価格・入手性・ラインナップの観点から徹底比較しました。最後に要点を整理します。
- 手軽に入手したい・日常使いしたい→ マクセル(maxell)URシリーズが最有力。全国の量販店・通販で入手でき、価格・品質のバランスが最も優れています。
- 音質にこだわりたい(国産)→ ナガオカ(NAGAOKA)のハイポジションテープがおすすめ。中〜上位クラスのデッキと組み合わせて真価を発揮します。
- 最高音質を追求したい(海外製)→ ATR MagneticsまたはRTM(FOX)。入手ハードルは高いが、プロ水準の録音品質を求めるユーザーに最適です。
- とにかくコストを抑えたい→ 磁気研究所(HIDISC)系廉価品。テスト・練習・大量消費用途に十分な実用性を備えています。
- TDKやソニーを求めるなら→ 新品入手は不可。中古市場・フリマアプリで状態の良いデッドストック品を探しましょう。
カセットテープ市場は縮小しているものの、アナログならではの音の温もりや体験は現代のデジタル音楽にはない魅力を持っています。
まずは入手しやすいマクセルURから試してみて、音質へのこだわりが生まれたらナガオカや海外製高音質テープへとステップアップするのが、無理のない楽しみ方です。ぜひ自分に合ったメーカーを見つけて、カセットテープの世界を存分に楽しんでください。


コメント